The moment

写真で食っていくためのノウハウ、風景写真のテクニックなど紹介します。

赤銅色・ターコイズブルー・皆既月食・撮影

太陽・地球・月が一直線に並ぶ時に月食が起こり、今日1/31(水)は月が完全に地球の影に入る皆既月食です。そのとき、月は赤銅色(しゃくどういろ)・ターコイズブルー(?)と普段見ることのない色味になります。それら皆既月食を撮影する場合、特別な機材など必要ありません。2014年10月8日の撮影データと機材など掲載します。

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赤銅色・ターコイズブルー(?)の皆既月食(F4.0・1.5秒・ISO1600・トリミングあり)

皆既月食:2014年10月8日

2014年10月8日は聖橋(東京都千代田区)で撮っていました。月は明るいので遮るものがなければ街中郊外問わずその様子を観察・撮影することができます。皆既月食のピーク時間に雲が出て来ましたが雲の合間から時折月が出て赤銅色になった月を見ることができました。

皆既月食は月の隠れ具合が刻々変化するに従って月の明るさが変わっていきます。そこで露出を変えていくこと。撮影したら意図通りに撮れているか再生し確認していけば失敗ということはなく、特別に難しい操作はありません。

まずは明るさの調整、そして月は動いている(月の公転・地球の自転)ので、望遠レンズの場合は速めのシャッタースピードで撮影することを心がければOKです。

加えて望遠レンズを使う場合はブレやすいので、しっかりした三脚がベターです。

撮影機材
  • キヤノン EOS kiss X7i
  • EF-s 17-55mm F2.8 IS USM
  • EF 70-200 F4.0 IS USM
  • ベルボン ジオ・カルマーニュ N730



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月食のはじまり(左下部分の欠けはじめ)

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欠けている様子(F4.0・1/1000秒・ISO800・トリミングあり)

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雲の向こうで月食がわかる(F4.0・1秒・ISO800・トリミングあり)

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食の最大:太陽・地球・月が一直線に並んだとき(F4.0・1.5秒・ISO1600・トリミングあり)

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肉眼で皆既月食の様子がわかる(F4.0・1秒・ISO800)

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聖橋から皆既月食を眺める人たち


皆既月食:赤銅色

皆既月食、食の最大で赤銅色になるのは、完全に影に入るものの波長の長い赤系の光線が地球の重力で内側に入り込むためだそうです。(ニュートン重力の法則は皆既月食やレンズの回折現象でも説明ができるんですね。)

ターコイズブルー・ターコイズフリンジ

太陽光が地球大気オゾン層を通過時に赤色が吸収されたとき青色が残る(?)とか。(先に波長の短い青色が先に拡散されるのが通説で、成層圏が赤い光を吸収するなんてはじめて聞きましたし、そうであれば夕焼けを証明できません。むしろデジカメの特性で説明がつくのでは。)

世の中(嘘でも)言ったもの勝ち。月関係はブルームーン・ストロベリームーンなど現象と名称がかけ離れたものが多い。ターコイズブルーに関しては数年前に提唱されたばかりで詳しく分かっていません。それらを肯定する専門家はほとんどいないのが現状です。