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写真で食っていくためのノウハウ、風景写真のテクニックなど紹介します。

むらいさち写真集 FantaSea(ファンタシー) あとがき

伊藤忠青山アートスクエアで、むらいさちさんの写真展 FantaSea(ファンタシー)が開催されています。さちさんの写真は理屈で説明するものではなく、目に飛びこんでくる視覚的な写真で在り方を提示しています。なのでこんなふうにいうのも場違いかもしれませんが、会場をまわって最後にファンタシー写真集のあとがきを読むと、さらにその世界観が広がるように感じました。

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むらいさち 写真集 ファンタシー


むらいさち写真集 FantaSea(ファンタシー) あとがき

ファンタシー写真展会場は広く、ドリンク提供や座れるスペースがあります。会場で写真を見たあとにそこでふと写真集を手にしたのですが最後のあとがきが、むらいさちさんらしくなくいい意味で裏切られた感覚を覚えます。


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ネット情報と期待感

というのも、ネットを通じて多様性や個々の活動を簡単に知ることができる現在、新作です!!といっても予想のつくものが少なくなく、

  • SNSなど入ってくる情報が多い分だけ、期待を上回ることが多くはない。
  • わざわざ時間を費やし写真展会場まで行っても、労力以上の収穫になりにくい。

そんなことを感じています。
(見る側(ぼく)が未熟であるため、読みが浅いということもありますが。。)

もちろん一貫して同じ路線を続け、予想のつく内容を期待される場合もありますが、流行・世相の移り変わりとともに、新しい視点を提示してくれる事をより求められているように感じています。

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写真展会場に、さかなくん(東京海洋大学名誉博士)が来展していました


ファンタシー あとがき

むらいさちさんの作風は言葉ではなく視覚と感覚で解釈するものだと思っていました。明確な部分がないだけに、どこかよりどころのない印象でもあったのですが、あとがきはそのイメージを一変させます。作家はやはり人でありることを改めて知り、突如リアリティ像が立ち上がります。

人としての生い立ちがあり、作品の経緯があり、音楽の話がきっかけになったり、日常の反映であることを知ります。むらいさちさんはどこか遠くにいるという印象でしたが、急に接近して作品としてまた彼方へ旅をする。そんな大きな環を描いている感覚です。

展示作品だけでこの感覚はなく、写真集あとがきでぐっと締まる。そんな機会でした。

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むらいさち写真展「FantaSea」

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伊藤忠青山アートスクエア


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