9月下旬から山間部の紅葉前線が麓に降りてきてバタバタしています。いわゆる仕事という義務感やストレスとは別の忙しさで感謝です。先日キヤノンギャラリーから正式通達をいただきましたので、2016年の写真展「一滴の継承」告知をいたします。キヤノンギャラリー銀座からはじまり、梅田・福岡の巡回展です。
一滴の継承
月の満ち欠けや季節の移り変わりは、輪廻という思想を想像させる。
四季を通じて森に林に立ち入ると、生命の転生を感じ得る。
それらを見る私たちも先祖が居て、引き継いだ結果、此処に居る。
身の回りから遠くへ
現在から過去へ、未来へ
それらを想像すればするほど植物・動物という境界がおぼろげになる。
分水嶺の雫が川になり大海原に注ぎゆくような摂理が見えてくる。
いま踏みしめているもの、そして次に渡すべきもの。
それらを眺めている。
自然風景の広がり
会社をやめた翌年に2010年「雪とけて それから」、2013年「はじまりの唄」とその時に出来ることは何か?を問うて写真展示を重ねてきました。
2009年から風景写真家を名乗り、自然風景を主だった撮影対象としていますが、自然を知れば知るほど自然と人間が強く関わっていることに気づきます。それは社会であったり政治であったり、一概に自然風景といっても今の立場で見える自然の広がりは自分の足元まで繋がっています。
写真展でそのすべてをお伝えする訳ではないですが、2016年の「一滴の継承」はその中のごく静かな視線を共有することができたらと思っています。
武藤裕也 写真展「一滴の継承」
- 2016年 5月19日(木)~5月25日(水)キヤノンギャラリー銀座
- 2016年 6月09日(木)~6月15日(水)キヤノンギャラリー梅田
- 2016年 7月07日(木)~7月19日(火)キヤノンギャラリー福岡
キヤノンギャラリーの空間を広く使って、A1サイズ20枚 A2サイズ40枚くらいで調整しています。