写真展「一滴の継承」にあたって、1/10スケール キヤノンギャラリーの模型を作りました。模型を作り会場の空間レイアウトを踏まえたセレクトを考えました。(PHaT PHOTO vol.92 2016 3-4月号で掲載あります。)
いく通りもあるセレクト方法
組写真や展示セレクトなどそもそも主題がなくてはできません。
(参照記事)
そして、写真(絵柄)を並べるだけなら写真展という空間でなくともWEBで成り立つ場合があるでしょう。また、テーマに応じてセレクト方法は様々あるとおもいます。ちなみに前回のはじまりの唄は単体の写真の集合という構成でした。つまり、写真1枚ずつそれぞれが強かったので、横並び一直線に配置しそれぞれのサイズも同じにしました。
一方、今回の展示は軸となるテーマから点の集合による構成であること。そして、キヤノンギャラリーという広い空間を使わせて頂く贅沢な機会と改めて考え、写真単体のセレクトに加えて空間レイアウトを平行して考えています。
セレクトについて
写真の多様化によって撮影よりもセレクトのウエイトが増しています。(むしろ撮影よりもセレクトこそ大事です。)軸のないセレクトはそれぞれが競合したり、サビのない歌のように感じます。
床に展示?壁に展示?
そして写真展という空間に配置する場合、壁に展示するのが一般的ですが、なぜ床でなく壁にするのか? そもそも壁に展示するのが最も有効なのかを考えるべきなのか考えてみたいものです。
1/10スケール キヤノンギャラリー模型
展示セレクトの大元は写真1,000枚からはじまりました。そこから100枚に絞るのに1ヶ月かかりました。でも、1日経ってやっぱり...の繰り返しで年末からずっとセレクトに費やしていました。
公募選考の通知をもらった半年前は、会場内に写真50~60枚くらい(ぎっしり)で考えていました。そこで空間レイアウトを考慮したセレクトをするたびに減っていきます。
実はまだ考え中です。果たしてどうなるでしょうか。(考えた結果、横並び一列になるかもしれませんが。。)
余談1)ギャラリー模型はけっこうデカイ!
写真ではギャラリー模型の大きさ分かりにくいですが、置き場に困るくらい大きいです。
模型使った材料はA1サイズのパネル8枚です。そのうち、床部分だけでA1パネル3枚。アトリエに主として鎮座しています。
(さらに余談ですが、この写真撮るのも模型が大きすぎて大変でした。笑)
余談2)ギャラリー模型でなく3D CADでレイアウトしていた
もうソフト持っていませんが、CATIA・Pro/Engineerなど3D CADでレイアウトやっていた時期がありました。下の写真は、2013年TIP展示の時のものです。CADは寸法を入れたらその比率で縮尺変えられる・等間隔で並べるなどとても便利なソフトです。3Dですのでそのまま空間を作るのも簡単です。初めてCADを使うなら入手しやすいAUTO CADあたりでやってもよさそうです。
PHaT PHOTO誌にて連載中
先日発売のPHaT PHOTO vol.92 2016 3-4月号にて、作品づくりのこと、プリントや額装・セレクトについて掲載しています。
公募展工房 連載スケジュール
- 第1回:公募展に応募
- 第2回:作品づくりに潜入! ← PHaT PHOTO vol.92 2016 3-4月号
- 第3回:告知はどうする!?
- 第4回:いよいよ展示!
リマインドにお使いくださいませ
Facebookイベント:武藤裕也写真展「一滴の継承」キヤノンギャラリー