初期VALU(※)ユーザーとしてFundishの動向が気になります。そこでさっそく会員権を購入し、1号店のONDに行ってきました。利用者側の体験として高級創作料理の楽しみとともに購入時点で構造自体が新しいエンターテインメントでした。と言うのは料理の価格と決済期限が決まってないことなど、来店者が店舗成長に参加する仕組みを採用しています。ところで、Fundishとクラウドファンディングは何が違うの? VALUでできるのに何が違うの? と疑問を持ちますが、Fundishは、①リアル店舗がすでに存在していること ②調達資金目的が長期的にぶれにくくVALUと違い(?)明確な会員権として意味やステータスを含むことを想像しました。そのあたりVALUはVAやVALUERなどオリジナル用語がありましたがFundishは軸となる構造が会員権であり、イメージできる言葉を使うことで扱いやすくるのでしょうか。
※ VALU:評価経済の名のもとに個人発行できる株式構造をもったSNS、起業家・クリエイターなどさまざまなジャンルの個人をビットコインによって支援できる。VALUの運営元が新たに立ち上げた事業がFundish。
※ 料理ネタバレあり。閲覧注意。
Fundishの1号店「OND」に行ってきた!
スキルは上がっているのに会社辞めたらクレジットカードを作れなくなることを経験している一人として評価経済に関心がありVALUを始めました。ただ、VALUの登録ユーザーは12万人(らしい)ですがアクティブユーザーはわずか数パーセントの数百人くらい(?)
株式構造をもっていてもVA保有者の決議権がないこと、上場審査があるのに退場ペナルティがないことなど個人的に破綻していると思います。(ヒカル事件で有名になりました。現状、逃げ得を黙認しています。) 一方、Fundishはどうなんでしょうか。
FundishのWEBページ構造はシンプルで、店舗検索・コレクション・予約一覧・アカウント管理 のみです。ここで分かったのはVALUと違って投稿・タイムラインがないのでSNSではありません。Fundishは会員権をもった人たちがWEBで連携することなく今後企画されるであろうリアルイベントで交流するのでしょうか。
そして、会員権の売買ができることを考えると大きな改変がありそうです。売却条件に一度以上の来店とするところが特徴で、会員権がマーケットで独り歩きすることはなさそうです。有価証券(?)売買に消費行動を付加させるのは面白い仕組み。注目されるほどお店は忙しくなるのでしょうか。
さて、現在発表されている OND・NonTitle 両店舗の会員権を購入しました。高級店な上に会員ランクがあり、購入前からすでに悩みます。分からなかったらいい方の法則に従いましたが、安くないし、飲食店にありがちなレビューなど基準にするものもない人柱でしかありません。ただここにVALUのような新しもの好きで感度高めの人が買い集まるフィルター機能があることを感じています。
OND(ファインダイニング)会員権
- 会員ランク:GOLD
- 購入枚数:10枚
- 購入金額:43,500円
NonTitle(ミクソロジーペアリング・フレンチレストラン)会員権
- 会員ランク:VIP
- 購入枚数:2枚
- 購入金額:36,000円
Fundishを使って ONDに行って分かったこと
- 1G(1980)携帯電話
- 2G(1990s)メール
- 3G(2001年)i-mode・web
- 4G(2012年)動画・スマホゲーム
- 5G(2020年)高速大容量通信・超信頼・低遅延・多数同時接続・・・
新しいテクノロジーは生活を大きく変えていき、どれも使ってみない事には分からない。興味あることはあまり考えずにとりあえず試す派。VALUは破綻しているけど(←しつこい)そこで新しいコミュニティーに出会いました。新しいものは面白いし思ってもみない副産物こそ面白いのかもしれません。
Fundishを使ってONDに行って分かったことは、価値を改めて見つめる機会でした。
特にONDはFundishの1号店としてでしょうか実験的に料理価格のあと値決め方式を採用しています。料理というより、おそらく空間環境を含んだ食体験の値付けを客へ完全に委ねています。
会員権の特典にあらかじめ書かれていたことですが、席につくなり改めて飛び込んでくるそのテキストにさて何を基準に価格を決めようか誰もが思案するでしょう。飲食店でメニュー表を見て料理に悩むのではなく価格に悩むのははじめての事でした。
加えてメニュー表を見ても暗号のようで何が出てくるか分かりません。出された料理を見みても正直分からず、口に含んで初めて「これは!」と初めてわかる。味や素材だけでなく温度にすら存在感がある。そんな驚きの連続で食とエンターテインメントの空間のようでした。
一億総カメラマン時代に上手な写真ほど面白くないのは予定調和であるから。いい裏切りがあるほど面白いく価値があるのかと安心しました。
そのほかFundishの特徴
- 基本的に高級店のみ
- ONDはしばらく実験価格にするそう
- ONDは当面、会員権を持ったひとだけ利用できる
- 実験価格を採用する店舗はONDのみかごく一部になるみたい
- ブロックチェーン技術は使わない
- 2019年内に会員権販売を行うのは5店舗程度らしい
- 運用状況によって会員権をロックアップするらしい(ロックアップ対象はどこ?)
- スタートアップ企業が株式上場を目指すようFundishはレストラン業界の東証を目指している
- VALUはビットコイン決済であった一方、Fundishはフィアット通貨決済(クレジットカード)
以下、料理のネタバレ含みます。
ONDに行かれる方は閲覧ご注意ください。(写真のみ掲載、味や素材感はONDにてどうぞ)
看板が間に合っていないのか、看板を出さない戦略(?)
メールで知らされた現地に行くと看板すらない。間に合っていないのか会員のみ分かるようにしているのでしょうか。
そして、店舗は黒川紀章の甥にあたる黒川彰による内装デザイン。シンプルながら重厚です。(みんな頭をぶつけていました。笑)
68℃ 澄汁
70℃ 茸
75℃ 白子
190℃ フィッシュ&チップス
62℃ アクアパッツア
300℃ 烏賊墨
-15℃ ガリ
60℃ 豚
58℃ 牛
パスタ(追加オーダー)
-40℃ ニッキ
100℃ 焙じ茶
・・・ちなみに食事して数日経ちましたがまだ決済していません。
食後にすら新しさを感じつついつ怒られるのかなと。笑(考え中・払います!)
Fundish 1号店:OND(オンド)
- アクセス:中目黒(会員制につき住所非公開)
- プロジェクト概要 >> Fundish OND
- 会員権購入期限:2019年10月2日(水)より順次販売
- 国内初のポストプライシングサービス あと値決め を導入
- あと値決め終了時期は未定。2019年内はあと値決め方式を採用するとのこと。
- 撮影:Ricoh GRⅢ

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