2月はほとんど自宅におらず、帰宅して全力で洗濯して翌日にまた出かける日々です。その合間といえる今日、池上諭さんの写真展 密柑が赤く熟れる時分 に伺いました。池上諭さんの作品を知ったのは数年前、とあるイベントでした。その時ご本人にお会いできなかったのですが、作品があまりにかっこよくWEBサイト経由で連絡して写真集を直接購入したのを覚えています。
池上諭写真展:密柑が赤く熟れる時分@エプサイト新宿
写真は写っている出来事が全てじゃないこと。表面しか見えてなかった当時の自分にとっていいきっかけでした。写真に派手さはなく並列感の漂う感じこそしたものの、後に線として姿を変えて見えてくる。今回展示、密柑が赤く熟れる時分 もそれらと同じように、数文字のテキストから写真を社会的な深層へ誘うとともに文学的な側面を見せる味わいのある展示内容です。
池上諭写真展:密柑が赤く熟れる時分 会場風景
池上諭写真展:密柑が赤く熟れる時分@エプサイト新宿
愛媛県八幡浜市、真網代地区から穴井地区で収穫される真穴みかん。11月と12月は収穫真っ盛り。この時期、私は農家に住み込みで働き始めて4年が経つ。この展示はその仕事を紹介するものではなく、ここでの生活のすべてがそこに在る風景の中に見つけられたひとつの成果である。
- 2018年2月16日(金)~3月1日(木)日曜日 休館
- 10:30~18:00(最終日は14:00まで)
- 東京都新宿区西新宿2-1-1 新宿三井ビル1階
- エプソンイメージングギャラリー エプサイト
- 池上 諭(いけがみ さとる)
- 1984年神奈川県生まれ
- 第16回三木淳賞奨励賞受賞