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中央区区議会の品位とは? #傍聴 #中央区だったら懲罰されていた

表現の自由を問う懸案でツイッタートレンド入りした #中央区だったら懲罰されていた傍聴へ行きました。発端は高橋元気中央区区議員のツイッター発言によるものです。経緯はハッシュタグを見れば分かりますし、懲罰特別委員会終了と同時にブログ職人が懲罰を問う記事をUPしています。このブログを書いていたらYahoo!にも上がっていました。発端・経緯など詳しくはそちらをご覧ください。

この記事では中央区区議会を傍聴した一人として疑問に思った品位とは何だろう? を2方向からピックアップします。

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中央区区役所9Fが本会議場、10Fに委員会会議場(建物内は撮影禁止)


中央区区議会の品位とは? #傍聴 #中央区だったら懲罰されていた

まず、発端となった高橋元気議員のツイートはこちら。
懲罰動議発議の根拠とされた、議員として品位に欠くということでした(?)

教育委員会の委員が区議会で何の議論もなく再選されるのが違和感しかない。
少なくとも区民文教委員会に付託され審議されるべきでは。
ICT化も進む教育現場において、70代以上の委員の他に、若く知見のある候補者がいなかったのか、庁内で議論はされたのだろうか。
忖度にしか見えない。



え、このツイートでなぜ品位を問われるの?
私は品位を欠くという理由が分かりませんでした。

ツイッタートレンドに挙がったコメントも同じような印象です。
そこで私は議会・議員およびツイートの品位とはなんだろう? ということに疑問を持って中央区区議会議会および、懲罰特別委員会へ傍聴へ行きました。

受付をしたのは13時過ぎ、懲罰特別委員会開始は14時から。途中退出しましたが18:15頃まで傍聴していました。これほどまで長引くとは思っていませんでしたが、これは意見・解釈の多様さ(幅)と議会(委員会)運営の取り回しの悪さのようなものなのかも知れません。


中央区区議会の品位とは?【1】 そもそもWEB・SNSを活用していない

4名の議員で懲罰動議発議は行われました。

  • すみや浩一議員(公明党)
  • いその忠議員(自民党)
  • わたなべひろとし議員
  • わたなべ恵子議員(立憲民主党)

そもそも品位のあるツイートを参考にしようと発議をした4名のツイッターアカウントを検索しましたが、うち1名のアカウントしか見つけられませんでした。(もし検索で見つけられないアカウントだったとしたらそれは意味がないですね。)

今やどこの会社や店舗は広告の柱として、社会的影響力のある人はSNS発信をするのがごく当たり前ではないでしょうか。この点、まず世間認識との隔たりがあることを確認します。

コロナ禍で上手く立ち回った企業・店舗のうちツイッターなどSNSを活用していた例などありますし、先日行われていたアメリカ大統領選挙の勢力戦略として、トランプ大統領・バイデン氏のツイッターのフォロワー数コメントに注目されていました。

各種SNSの中で特に広い年代にリーチしやすく且つ短い言葉で分かりやすく情報を伝えられるツイッターを使った情報発信の優先順位は高いと考えられ団体のみならず各個人が有効に活用しているものです。

行政の重要な決定事項つまり莫大なお金の予算を決定し、地域をけん引・主導する立場でツイッターアカウント持っていないことに驚くとともに一般感覚とのズレの現れのようにも感じました。コミュニケーションの敷居を下げる役割を持つツイッターアカウントがない点で世間と交わろうという意識は果たしてあるのでしょうか。

4名のうち唯一ツイッターアカウントのある すみや浩一議員はこちらですが、昨日時点のツイート数が129ツイートということから察するにSNSを活用しているとは言い難いものです。(この際、フォロー・フォロワー数については触れません)


すみや浩一 中央区議会議員 @KoichiSumiya

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すみや浩一(公明党) 全129ツイート



私の疑問である品位のあるツイートとは具体的にどのようなものかという疑問は晴れないまま、そもそも情報公開・発信をどのように考えているのだろうと彼らの公式WEB・ブログを検索するも再び驚かされます。

ブログは数年間放置され3名とも平成で止まっているではありませんか・・


いその忠 中央区議会議員

いその忠議員 公式ブログ最終更新:2011年6月

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いその忠(自民党) 公式ブログ最終更新:2011年6月


東京都中央区区議会議員「わたなべひろとし(渡部博年)」

わたなべひろとし議員 公式ブログ最終更新:2015年4月

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わたなべひろとし 公式ブログ最終更新:2015年4月


中央区区議会議員 わたなべ恵子

わたなべ恵子議員 公式ブログ最終更新:2019年2月

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わたなべ恵子 公式ブログ最終更新:2019年2月





中央区区議会の品位とは?【2】 ヤジが飛び交う

中央区区議会・委員会が普段どのような空気感なのか分かりませんが、特に懲罰特別委員会の後半は何か発言する度に発言を遮るようなヤジが飛んで傍聴する一人として不快でした。

私は委員会の構成や運営に詳しくないことを前提にした感想ですが、中央区区議会議長の押田まり子議員すらヤジを飛ばし、傍聴席まで聞こえるような大きなため息声など何かにつけ発言を遮ろうとする様は健全な意見交換の場であるのか疑問です。

中央区区議会はヤジは日常にあって、さらには議長たる品位とは何だろうと考えさせられた傍聴でした。

また、落ち着いて話せば伝わることなのにわたなべひろとし議員は声を荒げ威圧的であったこと、わたなべ恵子議員は感情むき出しにする様子など区民の代表として思うと悲しささえ感じます。

政治家は論理コミュニケーションで意見を交換するのが仕事と思っていたのですが、何となくイメージしていた品位と遠いところにあったように思います。

(ここに付け加えるならば、発声だけでなくマイクを雑に扱う態度など公人としてどうなんでしょう。)



高橋元気議員のコメントをほじくり返し、重箱の隅をつつくように批判をする様は情報公開されたくないと勘ぐりすら生まれてくる傍聴でした。

高橋元気議員のツイートに対して、わたなべ恵子議員は憲法違反の可能性すらあると発言していましたが、そもそも懲罰特別委員間自体が憲法違反の可能性があるらしいです。それもお構いなしに気に入らない者にプレッシャーをかけようというイジメ・何かある度に揚げ足を取ってくるでしょう。

結果、高橋元気議員は戒告処分となりましたがこれは中央区区議会、今後の情報公開を委縮するものとならないでしょうか?

品位とは何だろうという疑問とともに傍聴して、懲罰動議の乱用の疑いはないだろうかという更なる疑問が加わり、一方で国家圧力をかけ続けられている香港の周庭(アグネス・チョウ)・アウンサンスーチーと姿が重なります。コロナ禍・しかも期末に本会議を止めてまで審議する発議だったのでしょうか。なぜこのタイミングと思いませんか?

全体的な感想を率直に言うと中央区議会は良い空気ではない。(行政が円滑ではない・村のたたかい)
SNSにおける品位が主題となった懲罰特別委員会でしたが、中央区議会は率先してSNSを活用し議会や議員の品位を示してもらいたいものです。

※この記事は個人ブログ・個人的な感想です。

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傍聴者に配られたスケジュール