久しぶりにBinance(バイナンス)へ送金したもののバイナンス内で動かせない・・
調どうやら、暗号資産・電子決済手段の移転に係る通知義務(トラベルルール)が施行されたため設定が必要でした。Binance(バイナンス)に送金したのに暗号資産を動かせない時の対応法を紹介します。
Binance(バイナンス)に送金したのに動かせない時の対応法 | アンホステッド・ウォレット
Binance グローバル口座から Binance Japanへの移行手続き期限が2023年11月でした。これに伴って今まで通り操作をする場合、トラベルルールに則ったアンホステッド・ウォレットの設定が必要です。これは暗号資産の取引経路を追跡しマネロンリスクを防止するためのルールで要約は以下の通りです。(金融庁)
暗号資産・電子決済手段の移転に係る通知義務(トラベルルール)について
通知義務の対象
- 暗号資産交換業者(VASP)や電子決済手段等取引業者は、暗号資産・電子決済手段の移転時に送付人・受取人の情報を通知する義務があります。
- 国内VASPへの移転や外国VASPへの移転を対象とします(個人や無登録業者は対象外)
通知事項
- 送付元VASP(送金元の取引所)は、送付人と受取人に関する情報を通知します。
- 送付人情報: 氏名、住所または顧客識別番号、ブロックチェーンアドレス
受取人情報: 氏名、ブロックチェーンアドレス
記録・保存義務
- 通知した事項や通知を受けた事項について記録・保存する義務があります。
アンホステッド・ウォレットについて
- アンホステッド・ウォレットは、利用者が自ら管理するウォレットであり、P2P取引が可能です。
- 通知義務の対象外のウォレットも存在します。
>> 暗号資産・電子決済手段の移転に係る通知義務(トラベルルール)について 金融庁より
アンホステッド・ウォレットを設定する | Binance(バイナンス)
暗号資産・電子決済手段の移転に係る通知義務(トラベルルール)という名称の通り、暗号資産交換業者(Binance・Coincheckなど)が管理しているウォレットとそれに関わるウォレット(アンホステッド・ウォレット)を登録する必要があります。
アンホステッド・ウォレットとは
アンホステッド・ウォレットについて厳密な定義を書くと複雑になってしまうのでここで設定に必要な最低限の理解でいうと以下の通り。
- ホステッド・ウォレット:暗号資産交換業者のウォレット(BinanceやCoincheck内でつかうウォレット)
- アンホステッド・ウォレット:Metamaskなど暗号資産交換業者が関わっていない個人管理ウォレット
1. ウォレットアイコン > 法定通貨と現物 をクリック(確認)
まず、入金した暗号資産がどのような状態になっているのかを確認します。
2. 合計額と利用可能額をみる(確認)
合計額にある程度の資金があるにも関わらず、利用可能額が一致していない。
この凍結資産はアンホステッド・ウォレットの登録をすると利用可能額が回復します。
※ さらにアクションの「・・・」をクリックすると凍結の詳細を確認することができる。
3. 取引履歴をみる
注文 → 取引履歴をクリック
4. Information required
Information required をクリック。Information requiredとは情報設定が必要という意味。
4. 入金明細
お客様のアドレスには自動的に入金されません。と書いてある。
続いて、手動で入金するには、「手動でアカウントに入金」をクリックしてください。とあるように、手動でアカウントに入金をクリック。
5. アドレス確認
入金された暗号資産がどのようなウォレットから送付されたのか設定をする。
アンホステッド・ウォレットからの場合はUHと入力。
6. 入金申請を完了する
これでアンホステッド・ウォレットの設定は完了。
入金申請の提出が完了しました。入金は60分以内に行われます。
旧アドレスへの手動入金は一時的な機能であり、将来的に削除されます。自動入金のため、次回取引では必ず新しいアドレスに入金してください。また、資産喪失を防ぐため、出金プラットフォームのアドレス帳を更新してください。
7. 念のため確認
念のため、注文履歴を確認するとステータスがcompletedになっている。
しばらくしたら利用できる資産になっている。
このトラベルルールはFATF(金融活動作業部会)が、マネーロンダリング及びテロ資金供与対策についての国際基準(FATF基準)において導入を求めているもの。
ちなみに日本は一般社団法人日本暗号資産取引業協会が定める自主規制規則として導入されました。
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