7/7(金)風景写真女子部で七夕の天の川鑑賞に奥日光に行ってきました。ほぼ満月の明るい夜空に天の川はほとんど見れなかったのですが、その代わりに白い虹(霧虹)が現れました。
虹は太陽の光が空気中の水滴に反射してその光が人間の目に入った時に見えるものですが、七色の虹と白色の虹の原理は同じものです。そこで色(波長)の分散があったものは七色の虹なり、分散しないで集約したものが白い虹です。
- 光の三原色:赤・青・緑が合わさると白になる
白い虹(霧虹・fogbow)とは?
白い虹になる確率は水滴の大きさと光の波長がおなじになる時に限られるので確率はかなり低くなります。加えて今回は月夜の白虹ですのでかなり稀な出現であるといえます。
- 月の明るさは太陽の1/100。(星の明るさ尺度で5等級分)
- その点で単純に昼夜で比べると夜の白虹に出会える確率は1/100ともいえます。
霧虹(きりにじ、fog bow、fogbow)、は霧等によって光が散乱され、光の輪となって現われる大気光学現象。 虹と似た有色の光の輪である光輪(グローリー, glory)とは異なり、霧虹は白色の輪である事からも白虹(しろにじ、はっこう)とも呼ばれる。 霧虹が白いのは、霧のように水滴が小さい気候状況の時はミー散乱によって光の色が分散されなくなる為である。(Wikipediaより)
気象現象は知識をもって見つけるもの??
虹やハロなどの気象現象は日常的に出現していて決して特別なものではありません。それらをはじめて見たとき驚くかもしれませんがWEBやSNSで検索するとごく当たり前に(日本のどこかで)見つかるくらいのものであったりします。
ただそれに気付くかどうかは知識があるかどうかではないかと感じています。慣れてくるとこの天気だと出そうだな...と分かってくるもので、例えばこちら2017年 3/12(日)に撮ったこちらの、ハロ・ラテラルアーク(上部・下部)・幻日環・ラテラルアーク(下部)は肉眼で明らかに分かるほどはっきり出現していましたが、ご一緒していた(風景写真女子部の)皆さんは伝えるまで気づかない様子でした。
ハロなどの気象現象は1年中見れますが、これから空気中の水分が多くなって遠くが霞んでいる時期見ることが多くなるかもしれません。今日ツイッターで9°ハロが挙がっていましたが、そのような珍しいものは肉眼で拝んでみたいものです。
もし撮影した場合、一般的に見やすい22°ハロは焦点距離28mm(フルサイズ換算)で画面ギリギリ入るくらいなので超広角レンズがオススメです。