The moment

写真で食っていくためのノウハウ、風景写真のテクニックなど紹介します。

モンゴル撮影ツアー ウンドゥルシレット滞在で準備するもの・星空撮影機材

6月のモンゴル撮影ツアー 開催まで間近になりました。モンゴルならびにウンドゥルシレットの情報があまりなく質問の多い事柄を紹介します。特に星空撮影を楽しみにされている方が多いと思いますが、驚くくらいの暗闇ですので日本基準の星空・夜間撮影機材では物足りないかも知れません・・ 良い撮影機会になりますよう、ご確認くださいませ。

f:id:blue_moment:20190601200249j:plain

撮影機材例 昼間~星空~早朝撮影について

モンゴルの情報があまりないもののリピーター参加で毎年恒例になりつつある撮影ツアーです。前情報がなくても楽しんで滞在されていますが何も情報がないのも不安かと思います。よい情報となれば嬉しいです。

昼間は4WD車両で移動しながら動物の群れ猛禽類を見つけたら下車してもしくは社内から撮影します。草原を長く歩き回るようなことはほとんどありません。

馬や羊の群れ・遊牧民のショーなど動く対象がメインになるため連射撮影の割合が多くなります。そのために、記録メディア予備バッテリーを十分にご用意ください。

買ったばかりの機材を未使用・新品のままツアーに参加され、現地で機材の初期トラブルに気づくことがよくあります。今回を機に揃えた機材に加え久しぶりに使う機材はあらかじめお試しください。

f:id:blue_moment:20190601201342j:plain


機材例(参考)

  • EOS 5D mark4(メインカメラ)
  • EF24-105mm F4L IS II USM
  • EF 70-200mm F4L IS USM
  • SIGMA Art 20mm F1.4 DG HSM(星撮影用)
  • リコー GRⅢ(サブカメラ)

※ 目的・好みによって望遠レンズの使用は異なります。
※ 焦点距離200mmで足りないという意見は半数ほど。
※ 焦点距離300mm以上の超望遠レンズは、目的・余裕があればお持ちください。

f:id:blue_moment:20190601201229j:plain

f:id:blue_moment:20190601221835j:plain
広く撮る・迫って撮るそれぞれの良さがあるはず


星空撮影

星空撮影はゲル周辺(徒歩数分)で撮影可能です。
日本国内で数多く星の撮影しているベテランの方が驚くくらい真っ暗な環境です。
天気がいいと天の川の端(地上)から端まで肉眼で確認することができます。

f:id:blue_moment:20190601203157j:plain


星空撮影のレンズ選び

  • F値4.0 より明るいもの(F値:2.8 以下)がおすすめ
  • 空は(思っているより遥かに)広いので画角の広い超広角レンズを基準
  • フルサイズ換算14~20mm程度

f:id:blue_moment:20180225172952j:plain
F1.4 - F4.0 これだけ違う


【要確認】モンゴルの星空・SIGMA Art 20mm F1.4 DG HSM について

F1.4 - F4.0 の撮り比べ過去記事を御覧ください。
どのくらい暗い環境かわかるでしょうか。

muto.photowork.jp


星空撮影例
  • EOS 5D mark4
  • SIGMA Art 20mm F1.4 DG HSM

f:id:blue_moment:20190601202734j:plain
シャッタースピード15秒 F1.4 ISO6400 白熱灯


早朝撮影

  • ゲルの東側が開けているので、お好きな時間で明けゆく空をお楽しみいただけます。(徒歩1分)
  • そばを流れる川に動物が集まり始めるので、昼間はゲルで休憩されても動物撮影が可能です。

f:id:blue_moment:20190601203506j:plain
宿泊ゲルから徒歩数分で開けた空を眺めることができます。

f:id:blue_moment:20190601204515j:plain


ゲルの生活 設備・レストラン・シャワー・電源コンセント

ゲルと言っても、遊牧民のゲルへホームステイする訳ではありません。
ツーリストキャンプと呼ばれる旅行者専用の施設にあるゲルに宿泊します。
宿泊するゲルは、県民の森などにあるコテージのような生活空間です。


ゲル内の設備(ツーリストキャンプ)

至ってシンプル。昼夜撮影で忙しいのでほぼ寝るだけの空間です。

  • テーブル
  • お湯の入ったポット
  • ベット
  • 電源コンセント
  • ストーブ(スタッフが薪入れをします)

f:id:blue_moment:20190601204541j:plain
スタッフが薪入れをしている様子 奥にベットやポットなど置かれているのが分かるでしょうか

ツーリストキャンプのレストラン

宿泊するゲルから別棟(徒歩1分)にレストランがあり、日本人の舌にあった食事が出ます。
ほか、軽飲食類・簡単なお土産など販売しています。

f:id:blue_moment:20190601204846j:plain

f:id:blue_moment:20190601204912j:plain


ツーリストキャンプのシャワー・トイレ

レストランと別にシャワー・トレイの棟(徒歩1分程度)があります。
石鹸・シャンプー類のほかに、シャワー用のサンダル があると便利です。

f:id:blue_moment:20190601210316j:plain
宿泊ゲルから徒歩1分程度にある赤い屋根のの建物がシャワー・トイレ棟


【重要】ツーリストキャンプ滞在中の電源について

ウンドゥルシレットは電線(電柱)が走っていません。電気は必要に応じて自家発電しています。(主に夕方以降)コンセント形状はB・Cタイプです。(場合によってマルチタイプ)

撮影ツアーは昼:連射 ~ 星の撮影 まで撮影し続けるので、特にバッテリーが不足します。
予備電池を十分に用意することと、2個以上同時充電できるようにすることをおすすめします。

参考として私は、予備バッテリーを6個以上、充電器は3個持っていきます。
ミラーレス一眼をお使いの方は特にご注意ください。

Amazonに2個同時充電できるものが安価に出品されています。
純正品ではないのでおすすめできるか難しいところですが、まずはレビューをみてみましょうか。そして、あらかじめ充電できるか必ずお試しください。

具体的に何を買ったら良いかの問われたら、アドバイスできるものは純正品のみです。

f:id:blue_moment:20190601214849j:plain


武藤が使っている同時充電アイテム

いずれもAmazonで購入。サードパーティ製で1,000円程度・・
USBアンペアが低いとエラーが出るよう(?)なので、急速対応充電器 + コード推奨です。


Newmowa LP-E6 LP-E6N 充電器 セット

キヤノン EOS 5D mark4など LP-E6N用充電器。限られた時間に一気に充電するときに使っています。

f:id:blue_moment:20190601211854j:plain
EOS 5Dmark3・mark4 等 同時充電可能



Newmowa Li-90B・92B 互換バッテリー 充電器 セット

リコー GR3 充電器
GR3 DB-110 の本体充電を頼りにすると持ち歩けなくなるタイミングがでてきます。
こちらも2個同時充電できるものを使用。どうやらオリンパス LI-90B・LI-92B と同系のようです。

f:id:blue_moment:20190601212840j:plain
リコーGR3 DB-110は3個用意しています。



タコ足コンセント + USB充電

タコ足 + USBコンセントは日常から旅行の必需品。急速充電対応のものを用意すると吉。

f:id:blue_moment:20190601213110j:plain


ヤザワ 海外用マルチ変換コンセント

モンゴルはB・Cタイプ、施設によっては直接させますが、なにはともあれマルチ変換タイプコンセントがあると安心です。ヤザワの海外用マルチ変換コンセントは世界の主要国ほぼ全てをカバーできる5種類変形タイプです。

※ 購入時かならず、海外の電圧(100V-240V)に対応しているかご確認を!

f:id:blue_moment:20190601213549j:plain
コンセントはマルチ変換タイプがおすすめ

YAZAWA(ヤザワ) 海外用マルチ変換タップ HPM6AC3WH

YAZAWA(ヤザワ) 海外用マルチ変換タップ HPM6AC3WH


その他(気温・虫刺され・虫よけ・空港)

気温などはネット検索ででてきますが、モンゴル往復の難関はMIAT航空重量制限が厳しく機材を多く抱えるカメラマンはどなたも苦労されています。

気温
  • 典型的な大陸性気候なので1日の寒暖差が大きいのが特徴です。
  • 日が沈むと急に冷え込みます。
6月モンゴルの気温
  • 夜中10℃前後(星撮影時、屋外は冷えますが、ゲルの中はストーブで暖かです。)
  • 昼間20℃前後(晴れると半袖でOKですが、日差しは強いので長袖をおすすめします。) 
虫よけ・虫刺され
  • 6月は冷え込むので蚊はまだいませんが、天候不順で発生する可能性があるのと、都市から離れたエリアなので念の為お持ちください。着る防虫 スコーロン などおすすめです。
空港・荷物重量

モンゴルMIAT航空は重量制限にとてもシビアです。

  • 預け荷物(スーツケース):1個・23kg(エコノミー)
  • 機内持ち込み:1個・5kg(エコノミー)

撮影機材を機内に持ち込む場合は、首からカメラを下げる・上着のポケットに入れるなど身につけることで重量のカウントをされずにすみます。これらはモンゴル渡航のカメラマンが苦労する共通の話題です。
(超過料金:9,000円~)



f:id:blue_moment:20190601215333j:plain


muto.photowork.jp

muto.photowork.jp

muto.photowork.jp