商業撮影に関する記事が続きましたが、今回は写真作品の販売に関することです。写真展+販売イベントフォトニコは今回で3回目の開催を迎えます。開催を重ねるとともに少しずつイベントの認知度が広がりを見せていますが、それとともに少し間違った認識を持たれているようにも感じています。フォトニコは写真が売れる。参加すれば売れる・稼げると思われている(勘違いされている)部分があるようです。
WEBサイトに前回の売上実績を掲載しています。だいたいひとり1点、1万円くらいで売れていることになりますが、実際のところある意味、残酷なものです。売れる人は複数買い手がつく一方、売れない作品も存在するからです。買い手がつくもに偏りがあります。シビアですが、現実を受け止めることも制作の糧になるのかもしれません。
売るには営業も必要
売れる人売るためのの努力をしています。組織なら商品をつくる係と別に営業をする係があるよう、いいものでも宣伝しないことには販売チャンスを逃します。(作家の場合、キャラクターも営業能力ではないでしょうか。)
「会議室に飾ったらかっこいいですよ!」という提案・呼びかけをしてみたり、イベントの告知をして作品を見てもらう機会を積極的に作っています。(SNS・ブログ・WEBサイトで簡単かつ効果的に宣伝できます。)
メジャーとインディーズ
個人活動は音楽業界でいうインディーズに例えられるのかもしれません。制作したものを自分で売り込みをします。メジャーに移行すれば、営業は会社(専門家)がやってくれます。写真業界の場合、メジャーレーベル=ギャラリー契約と言えるのかもしれません。
(展示しました!で達成感を感じているのは展示損といえます。)
写真じゃない人を呼ぶ
日常的に写真を扱っていない人の方が、買ってくれるかもしれません。(心当たりありませんか?)ぼくはそう思って、おときた駿さん(都議)・斉藤りえさん(北区議員・筆談ホステス著)にお声がけしました。
政治家に写真買ってもらいました!なんて言えたらおもしろいなあ。もしも、おときた駿さんのブログに載ったら認知度広がると思います。
フォトニコで売ることだけを求めない
写真売買を盛んにしたいというのがイベント開催のきっかけですが、参加することでどんな写真が売れるのか、普段考えていなかったことに直面する機会であること。(コンペとは違う発想・制作かもしれない)残念な結果でも、悔しかったらそれを次の糧にする。それぞれ参加してなかったら味わうことのない経験です。
また、額装費用など赤字になってしまったとしても、作品の売買経験は貴重な機会ではないでしょうか。
ただ、面倒だ、赤字だとマイナス思考になるのでなく、普段することのない経験から見出すものがあり、次に活かすことはセンスのようなもの、そういった経験も制作そのものかと思います。
フォトニコ2015
オークション形式で作品が買える100人の巨大グループ展
- 日程:2015年6月11日(木)~ 6月14日(日)
- 時間:11:00 ~ 21:00(最終日 ~17:00)
- ギャラリー・ルデコ1~6F 全館貸切(渋谷)