The moment

写真で食っていくためのノウハウ、風景写真のテクニックなど紹介します。

武藤裕也 写真展「ピアニシモ」@リコーイメージングスクエア東京 ギャラリーR

明日で緊急事態宣言から1年となりますが、昨年自宅から徒歩圏内の植物を採集し中判~大判カメラで撮影したシリーズで写真展を開催します。(バライタプリント 約40点)
先日まで開催されていたThe secret 2021展に出展したカットをメインビジュアルとしました。(購入いただきありがとうございました!)

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武藤裕也 写真展「ピアニシモ」


緊急事態宣言下にあった制作活動

私は1年の大部分を地方で仕事・撮影をしていましたが、2020年4月7日に発令された緊急事態宣言で遠出することがなくなりました。制限された生活の中で私なりにがんばったつもりでしたが、年末に振り返ってみると同じ場所をぐるぐると回っていただけで成果の実感を掴めていませんでした。

いつまで経っても同じ位置にいる焦りもあり具体的な行動をせねばと思い立った2021年の1月に公募審査へ出し、本日公式プレスリリースとなりましたが、明日で誰もが少なからず影響のあった緊急事態宣言から1年のタイミングです。それらは個人的にまだ咀嚼できていない部分もありますが、6月に立つため暗室を再構築し目下プリント作業をしています。

10年前に雪深い東北へ移り住んだ。
そこで教えられたことはあらゆる命は生かされているということ。
ゆっくりとした循環の中に存在しているということ。
それらは緊急事態宣言下で改めて、生きているのではなく生かされていることを認識させる。

自然は変わらぬ営みを繰り返し、静かに新しい命をつなぐ。
綻びは時間をかけて再生をしてゆく。

撮影のモチーフとなった綿毛は命の芽吹き、巡り来る春の象徴である。
また、「風に散る=儚さ」 を積み上げる矛盾を写真行為へ落とし込んだ。

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アクロス100が終了するタイミングで買いだめしたフィルムが大量にあった


武藤裕也 写真展「ピアニシモ」

光と影は対極にして表裏一体、
それは人が光を見上げ影を踏みながら生きる姿と同じよう。

そんな理を宿す自然界はまた、循環という姿をも見せる。
脆さ故、誕生を繰り返し、生まれてきたものもまた脆い。

ひとつの大きな境目を生き抜く私たちは、影の中に輝きを見た。

光や影の在り方を思うがままには出来ない。
だからこそ、こんなに美しい矛盾に気付けたのだろう。

武藤裕也 写真展:「ピアニシモ」
  • バライタプリント約40点
  • 2021年6月24日(木) ~ 7月5日(月)
  • 1030~18:30(最終日16:00終了)
  • 定休日:火曜日・水曜日
  • 入場:無料
  • リコーイメージングスクエア東京 ギャラリーR
  • 東京都新宿区西新宿1-25-1 新宿センタービルMB(中地下1階)

>> リコーイメージングスクエア東京 プレスリリース

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PENTAX645NⅡ ~ TOYO45AⅡ

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