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ISO100 ネガカラーフィルム 価格比較 安いのは?高いのは?

今さらですがライカM6を買いました。フィルムカメラは一通り経験したもののライカだけは縁のないものだと思っていましたが、先月のパリフォトで新たな物欲がふつふつと湧いて帰国後に中古屋さん巡りの末、M6購入に至りました。購入してからハイペースでフィルムを消費するようになったので感度ごとの単価の安い36枚撮りフィルム(135フォーマット)を調査しています。まずはISO100 ネガカラーについて紹介します。

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高級品 ISO100 ネガカラーフィルム(135)

まずは単価の高いフィルムを見てみます。なにごとも真っ先に撤退するコダックがまだ製造しているということは市場としてぎりぎり需要があるのだろうかと想像します。1本1,000円を超える高級品ですので仕方なく銘柄切り替えをしている方々をたくさん見ていますが、根強いポートラファンによって支えられているのでしょうか。

ポートラはISO160ですが、ISO100設定でも使えます(もっと軟調になる)のでイレギュラーですが、市場価格を見てみます。

コダック ポートラ160 36枚撮り 5本パック

ポートラ160は1本売りがなくなってしまったので5本パックのみです。だいたいビック・ヨドバシのポイントなどを加味してだいたい5本パックが5,800円。

コダック ポートラ160 1本単価:1,160円



コダック エクター100 36枚撮り

エクター100って廃盤になったと思っていたんですが復活したんですね。(廃盤になってない?) コダックといえばポートラというイメージでしたが、知名度の割(?)にポートラよりちょっと高いです。

かつては専用の現像液をつかうエクター現像というものがありました。(対抗品であるフジフイルム リアラは、リアラ仕上げは専用品はなく2回検品するというものでした。)

意外なのがレビュー評価です。ポートラ160のレビューは5.0満点中3.5点なのですが、エクターは4.4点以上の高評価です。レビュー数多いことからファンがたくさんいるのかもしれません。

1本売りと5本パックがありますが、単価でいうと20円程度の差でしかありません。

コダック エクター100 36枚撮り 1本単価:1,220円

Kodak カラーネガティブフィルム プロフェッショナル用 35mm エクター100 36枚撮り 6031330

Kodak カラーネガティブフィルム プロフェッショナル用 35mm エクター100 36枚撮り 6031330



コダック エクター100 36枚撮り 1本単価:1,200円


普及品 ISO100 ネガカラー(135)

かつてISO100ネガカラーは1本100円台で投げ売りのごとくレジ前あたりにあったように思うのですが、その当時から想像のつかないご時世になりました。

デジタルカメラの国内出荷台数がフィルムカメラを上回ったのは2005年(平成17年)だったと思いますが今その比率はどのくらいになっているのでしょうか。カラー・モノクロフィルム自体は売れていたとしても新品のフィルムカメラはどうなんだろう。。

と思って検索してみましたが新品フィルムカメラはほぼ売れていない。一方チェキだけ爆発的に売れているそうな。


フジフイルム FUJICOLOR 100 36枚撮り

ISO400フィルムはオールマイティという立ち位置にあります。おかげでISO100のカラーフィルムはほとんどないみたい。ISO100は海外ブランドが多いのですがほとんどはモノクロフィルムですので、ネガカラーとなると富士フィルム製品間の比較のみです。

同じ銘柄ですが3本パックにすると1本あたり、ざっくり30%offになります。ずいぶん変わりますね。

フジカラー 100 36枚撮り 1本売り:1本単価:730円



フジカラー 100 36枚撮り 3本パック:1本単価:530円

FUJIFILM カラーネガフイルム フジカラー 100135 FUJICOLOR 100-R 36EX 3SB

FUJIFILM カラーネガフイルム フジカラー 100135 FUJICOLOR 100-R 36EX 3SB



フジフイルム フジカラー 業務用 ISO100 36枚撮り

ISO100 カラーフィルムで通常パッケージは3本パックまでですが、業務用フィルムは健在でした。もはや業務で使われることはぼとんどないように思いますが、この名称も時代の名残といえるのでしょうか。

複数の製造ラインをわざわざ構えることはありませんので、業務用パッケージの中身はフジカラー100です。
(以前は余った銘柄を入れているパッケージとも言われていましたが、現在ほか銘柄はありません。)

フィルム全盛のころ(15~20年前?)の価格帯と比べるとだいたい2倍くらいになったのでしょうか。(コダックは4倍くらい。)

業務用フィルムパックの場合フジカラー 100パッケージと比較して、1本あたりざっくり45%offになります。これは大きい!

フジフイルム フジカラー 業務用 ISO100 36枚撮り 10本パック:1本単価:390円


フジフイルム フジカラー 業務用 ISO100 36枚撮り 30本パック:1本単価:410円


フジフイルム フジカラー 業務用 ISO100 36枚撮り 100本パック:1本単価:320円



ISO100 ネガカラー 業務用フィルム

ということで、ISO100 ネガカラー 単に安いものを探しているのであれば以前から変わらず業務用フィルムです。ISO400になると違うのでそれはまたこんど。

需要が関係しているのか、業務用フィルム30本パックはちょっと高くなります。無理して100本パックを買う価格差ではありませんが3人でシェアすればひとり30本。撮影メインの旅行だったらちょうどいいかもしれません。しかし一通りしらべて、3倍強の価格差を超えてコダックを使う人がいるのには驚きます。

使うときはハイペースで使うのと、発色とか銘柄とかこだわっていられるほどの身分・ご時世ではありません。フィルムカメラは化学反応による表現粒子感に魅力を感じます。これはデジタルカメラ当たり前になってからの意識であって、評価とは常に比較の中にあるわけです。

そして、フィルムカメラが現役を使えることに感謝です。

以上、2016年12月現在の調査でした。

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業務用フィルム買ったのは何年ぶりになるのだろうか...


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